【講習会】「神馬アシスタントチーム講習会」第一回目を開催致しました


昨晩はチーム体制強化の為の「神馬アシスタントチーム講習会」第一回目と、アシスタント新年会を行いました。
去年やろうやろうと言っていて、中々時間が取れなくようやく開催。

講習会の大きな目標は
・現在3人のアシスタントさん達の能力を底上げし、技術を平均化させる
・アシスタントさん達に、将来的に自分の現場を持って自分で仕切りができる力を身につけてもらう

上記二点が大きい目標になります。

本日の内容は下記の要項。
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【基礎的な事】
・事故を防ぐ、ファイル管理の仕方
・「チームプレイ」におけるプロジェクトデータの作り方
・パラデータ、ステムデータの作り方
・アシスタントとして現場で意識すること、気をつけること

【その他】
・暗黙の了解になっている業界の「仁義」について
・「見える所属」「暗黙の所属」について

【実演】
・DAW上で、過去のプロジェクトデータ解説
・迫力のあるオーケストラ打ち込みテクニック その1
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学校や他のセミナーで教えてくれるような事はそっちでやってくださいという事で、中々人に教えてもらう機会の少ない業界の「暗黙のルール」等、より現実的な内容を前半で講義致しました。第一回目なので基礎的な項目が多いです。
次回はミックスの実演・予算の使い方+相場感・スタジオや演奏家さんへのブッキングの方法等、もっと突っ込んだ内容を講義する予定です。

後半は実際の音作りに関してのLogicとProToolsを使用しての実演講義。

音大卒業したての作曲家さんに圧倒的に多いのが
「譜面は良く書けているけど、サウンドがヘボい」という状況です。
そこを指摘すると「でも曲自体は良いですよね?」「メロディーは良いですよね?」「生演奏に置き換えたら良いですよね?」
という返答が来ることがしばしばありますが、「耳で聴いた時にサウンドがヘボかったら、その曲自体がヘボい」という烙印を押されてしまいます。せっかく作った曲がNGになります。

サウンドがヘボくなる原因のほとんどは、これまで学校で譜面中心の「目で見る音楽」を続けてきた事で、「耳で判断する」感覚に慣れていないからです。「同じトランペットの音源でも、どの音源を選ぶか」等々、「音」への視点が根本的に抜けている。
あとは駆け出しでお金が無く、音楽制作環境がまだ整っていない、加えて「そもそも制作環境が重要という認識が低い」というのも原因の一つです。

「譜面面が良い音楽」も、とても重要な要素です。「美しい曲は譜面も美しい事が多いです」。それは別として「生収録だろうが、ソフト音源だけで作った曲だろうが、耳で聴いた時に良い感じに聞こえる曲」を作る、僕はそれを「サウンドメイキング」と表現していまして、音楽制作においてはこの「サウンドメイキング」の要素がとても重要になってくると思っています。

アシスタントさん達には、この感覚を理解してもらうべく、まずは「音大でやった事を1回忘れろ」(本当に忘れられたら困りますが)、「とにかく可能な限り早く(ソフト音源等の)制作環境を整えなさい」と言っています。

とてもポピュラーな手法としては、例えばストリングスを違うメーカーの音源も重ねて、それぞれの音源の短所を補い合うとか、etc…
(ストリグスに限らずキック等、他のトラックでも良く使われる手法ですが)

これらの事は方法論の積み重ね、つまり「ノウハウ」なので、継承が可能です。今まで神馬なりに積み重ねてきたノウハウが色々あるので、可能な限りアシスタントさん達に継承していこうと思っています。

それらのノウハウを本人達が実際に使いこなせるかは、また別問題ですが、今この現場にいる彼女たちは才能の塊で、〆切が修羅場な現場でも逃げ出さず最後までやり切る底力があります。
きっと大丈夫でしょう。

せっかく縁があって神馬の現場に来てくれているので、将来的に独り立ちして「ボス」となって自分自身の現場の仕切りを全てこなせる作曲家になってもらえたらと思います。神馬が知ってる事は可能な限り教えていきます。

そして独り立ちして忙しくなったら、一人で回しきれないこぼれた仕事を僕に振って下さい(笑)


講習会後は神馬チームの新年会。
美味しい物をたくさん食べて、たくさん活躍してくださいませ〜