働けません。―「働けません。」6つの“奥の手” 湯浅 誠 日向 咲嗣 吉田 猫次郎 春日部 蒼 李 尚昭 しんぐるまざあず・ふぉーらむ 三五館 2007-12-14 |
「知らないのは損」
「働けません。」というタイトルが少し強烈な感じがするが、実際に働けなくなったり・資金繰りに困った時等に利用する事ができる行政の制度を色々紹介した本である。
まずは、目次を紹介。
はじめに 「働けません。」とあなたの狭間
第一章 生活保護を受ける
第二章 失業保険をもらう
第三章 住宅ローン返済をやめる
第四章 法律扶助を受ける
第五章 社会福祉協議会の貸付金を借りる
第六章 児童扶養手当をもらう
おわりに 「働けません。」宣言のために
「生活保護」に関しては、制度としてはなんとなく知ってはいるけど、詳しくはよく分からないし、あまりお世話になりたくないと思っていたし、おそらく大抵の人が同じように思っているのかもしれない。
しかし、本書を読んで仕組みをある程度知ると、本当に働けなくなった場合に利用しないのは損だなと感じた。
日本には、困った時に助けになる制度が色々あるんだ、という事が理解できる。
特に今回はじめて知った「法律扶助」という制度に関して、とても参考になった。
その法律扶助の項目では「法テラス」という団体が紹介されている。
P131
法テラスとは、愛称であり、正式には、日本司法支援センターといい、「民事・刑事を問わず、あまねく全国において、法による紛争の解決に必要な情報やサービスの提供が受けられる社会を実現することを目指す」ことを理念としています。
要するに、だれでも、法律サービスを受けられることを目的に活動している組織です。
……省略
つまり、トラブルに巻き込まれたが、どこに相談すればよいかわからない場合に、まず法テラスに電話をして、具体的にどこに相談すればよいかを聞くことができるのです。
年収等、特定の条件に当てはまれば、通常時よりも遙かに安い金額で弁護士に相談ができたり、弁護士費用の分割払いも可能になるとのこと。
「弁護士費用は高いので一般市民は手が出ない」と、ずっと思っていたのだが、助けになる制度があると知って一つ参考になった。
未来はどうなるか分からない。
もしかしたら、明日突然働けなくなる事態が発生するかもしれない。
そんな緊急時に利用できる制度をあらかじめ知っておけば、何かあった時も慌てないで生活する事が可能になる。
知らないのは損である。
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